長い人生の間には、順調に物事が進んでいくときもあれば、
大変な苦境に陥ることもあります。
父自身も昭和四十年代の初めに、当時会長だった父にとっては祖父が亡くなり、
その直後に父親も余命幾許もないことを宣告されました。
会社がようやく軌道に乗ろうとした矢先だっただけに、
奈落の底に突き落とされた思いだったと当時を思い出して父が言っていました。
祖父(父にとっては父親)は戦時中に、激戦地へ出征しており、
そのときに死んでいても不思議ではなかった。
天は自分に二十数年の時を貸してくれたのだと思えば、
<感謝こそすれ、嘆くことはない。>
と考え、前向きに生きる勇気が湧いてきたのだそうです。
上手く物事が運ばない時は、
『天が時を貸してくれた。』
と思うことで、また新たな見方ができるのかも知れませんね。
一泊ですが京都にお里帰りをします。
人生で大切なことを教えてくれた父と母に会うのが楽しみです。
今日は五山の送り火「大文字」。
ご先祖様に感謝の気持ちを送ってきます。
心穏やかな1日をお過ごしくださいね。